前立腺検査|中野泌尿器科医院|神奈川県鎌倉市の泌尿器科

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前立腺検査

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PSA検査とは

PSAとは前立腺特異抗原(Prostate Specific Antigen)の頭文字からとった略語です。PSAは男性だけにある前立腺という生殖器官で産生されるタンパク質であり、精液の中に混じってゲル状の精液をサラサラにすることで精子の運動性を高める役割をしています。

PSAは前立腺がんの腫瘍マーカーであり、前立腺がんを早期に発見するために健康診断や人間ドックでPSAを測定することが推奨されています。

PSAは加齢とともに上昇するため、年齢によるPSA基準値が標準化されていますが、一般的にはPSAが4.0ng/ml以上になると前立腺がんの可能性が高くなります。PSA高値を指摘された際は泌尿器科専門医の受診をおすすめいたします。

PSAが高い原因

『PSAが高い=がん』ということではありません。前立腺肥大症や前立腺の炎症といった前立腺がん以外の要因でPSAが高くなることもあります。その為、泌尿器科専門医によって前立腺がんの有無を的確に診察・診断する必要があります。

なお、最終的に前立腺がんの有無を確定するためには「前立腺生検」と呼ばれる組織検査が必要となります。

前立腺診断の方法とPSA検査の精度について

  • 前立腺がんの診断は前立腺特異抗原(PSA)の測定や直腸診によって行なわれます。
  • PSA検査は症状の出ないうちにがんを見つける手段であり、早期発見に役立ちます。何らかの症状が出たときは、すでにがんが前立腺の外に広がり始めている可能性が高くなります。
    症状が出る前の早い段階で発見できれば、がんが外に広がっている可能性は低くなります。
  • 前立腺がんがあれば80-90%でPSAが上昇します。しかしPSAが上昇しない前立腺がんもあります。
  • 前立腺の炎症や前立腺肥大症でも高くなる可能性があります。
  • PSA検査の異常で発見される前立腺がんの中には、直接死亡に影響しないがんが見つかることもあります。

PSA高値例に対する精密検査について

  • PSA検査で異常値が出た場合には、泌尿器科専門医による診察を受けてください。その結果でがんの疑いが高い場合には、確定診断のための前立腺生検が必要になります。
  • 前立腺生検とは、通常は超音波で前立腺を観察下に直腸から細い針で前立腺の組織を取り、病理医によるがんの診断を行なう検査です。
  • 前立腺生検を行なった場合、感染や直腸からの出血、血尿が起こることがありますが、重い合併症はほとんどありません。
  • 前立腺生検で前立腺がん細胞が検出されない場合でも、がんが完全に否定されるわけではありません。専門医の定期的な診察が必要です。